CASE STUDY
水資源が豊かな日本で、
節水の大切さを伝えたい
#地球の水クイズ
3月22日「世界水の日」に関連し、“節水の啓蒙”をしつつ、自社製品の売上にも繋げたい。そんなクライアント企業の思いを叶えるために実施したプロジェクト。
食洗機専用洗剤を展開するブランドとして、手洗いと比較して1回あたり約50L節水になる食洗機の利用を促進しながら、節水アクションの啓蒙に取り組んできたフィニッシュ。
これまで3月22日「世界水の日」には、毎年“節水”に関するキャンペーンを実施し、水資源が豊かな日本で、節水の大切さを浸透させるため尽力してきた。
しかし・・・
過去のキャンペーン施策は、節水に関する啓蒙活動のみに留まり、あまりマーケティング(=売上)には貢献できていなかった。
地球環境のことを考えつつも、より良い商品を消費者に提供するためには、“売上”に繋がる施策を実施することも必要不可欠。
そこで、“社会貢献”ד売上”の二軸を達成する施策を実施すべく、プロジェクトが始動した。
「地球の歩き方」とのコラボ冊子
『水の惑星の歩き方』発刊
地球の水問題の危機的現状を楽しく学ぶコンテンツにより、節水につながるアクションを起こすきっかけをつくりたい。
そこでプロジェクト第一弾として提案したのが、人気旅行冊子「地球の歩き方」とのコラボ施策。
“有名都市を巡りながら、地球の水の価値を学ぶ”をコンセプトに、構成段階からディレクション。有識者を起用し、食洗機と手洗いの節水効率など「地球の水」について学べる特集や豆知識を盛り込んだ特別な冊子を制作。
「水の惑星の歩き方」は、対象製品を購入した方に数量限定で配られ、あっという間に店頭からなくなる結果となった。
つい答えたくなる“超難問クイズ”が
SNSで話題。
続いて、SNSを活用し、ユーザーだけにとどまらず幅広い層への認知を獲得するためのキャンペーンを実施。
「水の惑星の歩き方」で学んだ知識を活かせる、水に関する“超難問”クイズ「あたりまえ 地球の水クイズ」をTwitter上で出題。難しすぎて、悲鳴が続出するような超難問にすることで、食洗機用洗剤ブランドのキャンペーンでありながら、食洗器ユーザーだけでなく、潜在顧客層(=非食洗機ユーザー)にもリーチする企画となり、専門家や議員も巻き込んだムーブメントとなった。
結果として、Twitter上で46万人にリーチ、専門家や衆議院議員にまで波及するプロジェクトとなった。
ブランドのファンが増え、前年比の
売り上げを大きく上回る結果に
通常、ブランドの社会的な取り組みは、その活動のみに留まり、売上までを目的として活動することはあまりない。
しかし今回、“売り”を意識したプロジェクト設計にすることで、営業担当者の“武器”となり、店舗の販売スペースを拡張することに成功。結果的に売上に繋がることとなった。
PRの力で、社会貢献と売上向上の
両輪を実現することができる
「企業の社会的スタンスを私たちのPR企画によってアイコン化し、売上にまで結び付けられたときは本当にやりがいを感じます。“売上向上と、ブランド/企業の成長は、両立することができる”、という証明を少しばかりですが出来たのかなと思っています。
クライアントと同じ方向を向き、文字通り二人三脚で走り抜けられた瞬間は、まさにこの仕事の醍醐味だと思っています。
ベクトルでは、若手のうちからアイデアを積極的に発信する機会があり、そのアイデアが良ければ年次関係なく採用されます。強みをとことん伸ばせる環境のある会社に入って良かったなと思います。」
ープラチナム 森田・坂井