CASE STUDY
車いすユーザーが移動しやすい社会を目指して。#まだまだマナー(トヨタ)
“身体の障がいがあっても、移動ができる環境を広げたい”
そんなトヨタ自動車の想いを、いかに広め、浸透させるか。
車いすユーザーが生活を送る上で、健常者が気を付けるべきマナーを知るきっかけを作り、啓蒙していくプロジェクトが始動した。
車いすユーザーの日常を知り、考え、発信するという一大ムーブメントに
2週間で500件もの投稿が寄せられ、公式投稿は300万人にリーチ
まずは、“知る”ことから。
ルールを押し付けたり、ルールを知らない人を批判したりするのではなく、あくまで“まだまだ知ってほしいルールがある”というスタンスの元、①車いすユーザーの現実 ②ルールの意味 を知るきっかけを、「#まだまだマナー」で創出するコミュニケーション戦略を設計した。
プロジェクトチームが現状や当事者の思いを正しく理解してから進められるよう、事前調査は綿密に行った。企画設計前に車いすユーザーにプロジェクトの概要を説明した上で、制作した動画についての意見や実際に困っていることをヒアリング。実際の声を元に、企画やイラストを少しずつ修正していった。
そして、“車いすユーザーが日々感じているまだまだ知らないマナー”を、まずは、SNSを起点に盛り上げるコミュニケーション施策を展開することに。
13名の車いすユーザーに「自分が車いすに乗っていて困ること」をTwitter投稿してもらうと、瞬く間にリツイートやコメントが寄せられ、共感の波が伝播。
わずか2週間で、「#まだまだマナー」について約500件もの投稿が寄せられ、公式投稿は最終的に約300万人の方にリーチすることになった。これまで車いすユーザーが抱える問題について知らなかった人たちが、考え、行動するきっかけとなった。
SNSでの話題が、メディアにも波及。20分以上の特集テーマに。
さらにSNSでの盛り上がりがメディアにも波及し、「Nスタ」や「THE TIME」、「ひるおび」、「AbemaTV」など計50件以上のメディアで取り上げられた。「ひるおび」では20分以上の特集のテーマとなり、大々的に取り上げられることとなった。
今回のプロジェクトでは、企画立案、コミュニケーション施策提案、動画制作、インフルエンサーキャスティング、広告配信、メディアアプローチまで、企画提案から制作、世の中に広めていくフェーズまでの一連のコミュニケーション施策をトヨタ・コニック・プロ様とプラチナムがタッグを組み、プロジェクトを推進していった。
PRの力で、社会が抱える課題を少しずつ解決する力になりたい
「“車いすユーザーが自由に移動できる環境を作りたい”というゴールに向かって、トヨタ・コニック・プロ様と一緒に、型にとらわれず色々な手法にチャレンジしました。ゴールに向かって必要な要素は何か、それに対して採るべきアクションは何か、実行するうえでリスクはないか、一丸となって企画設計から実行まで一緒に取り組むことができたかなと思います。
昨今のPRはメディア露出中心だった以前よりも手法が大きく広がり、行動・認知の変容に対して様々な手段が広がっています。ゴールを目指して行くうえで本質的な追求ができることはPRの大きな強みだと感じています。
まだまだ、ゴールにはほど遠いですが、少しずつ社会が変わっていくきっかけになれたら」
ベクトルに入社して7年。
身に着けたPRスキルでひとりの担当者の思いを形にした宮下の挑戦は続く。
ープラチナム 宮下・熊崎
【#まだまだマナー】まだまだ知られてないマナー
引用元: YouTube