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PEOPLE

INTERVIEW

選択肢があったら必ず“辛い方”を。その積み重ねで、入社8年目で子会社社長に就任

選択肢があったら必ず“辛い方”を。その積み重ねで、入社8年目で子会社社長に就任

【プロフィール】

株式会社アンティル 代表取締役

桂 俊成 (新卒入社10年目)

大学卒業後2013年に入社後、アンティルに配属。
PRコンサルタント、営業職、新規事業立ち上げを経て2020年に現職。
入社3・4年目には2年連続で全社営業MVPを受賞。

30歳で社長になるために“広める術”を学べる業界

ーまず、就職活動時に志望していた業界を教えてください。

 就活を始めた時から30歳で経営者になろうと決めていたんです。いつか自分が新しいサービスや商品を世に出すときに向けて、“広める術”を学びたいと思い、就職活動では広告業界を志望していました。

 ただ、広告枠を買って宣伝するってかなりお金がかかるんですよね。そんな時に業界を調べていて出会ったのがPRです。PRであれば、お金がなくてもアイデアだけで爆発的に話題化する可能性も秘めています。そんなところに魅力を感じて、広告業界だけでなく、PR業界にも目を向けるようになりました。

10年後どうなっているか分からない会社に飛び込む

ーなぜ最終的にベクトルに入社することを決めたのですか?

 大手広告代理店に内定をいただき、そこに入社しようと考えていました。その会社だったら10年後最年少部長かな…と、入社後の生活を勝手に想像していました。
 でも、ベクトルに入社したら、10年後どうなっているか全く想像できなかったんですよね。今後、会社がどのように成長していき、その時に自分がどんな立場にあるのだろうか。そこにチャレンジした方が自分にとっては面白いだろうな、良い人生になるだろうなと思ってベクトルを選びました。ベクトルは子会社を40社以上抱えるようになった現在も、常に新しい業界、最先端の領域に事業拡大しています。当時からその姿勢や勢いは変わっていません。


ーPR会社の中でも、ベクトルを選んだのはなぜですか?

 入社前の面談で、今思うととても生意気なんですが、西江社長(現・ベクトルグループ社長)に「大手広告代理店に内定していますが、西江さんの下で新規事業をやらせてもらえるならベクトルに入社します」という話をしました。
 入社後は、ビタブリットやIR BANK(現・IR Robotics)など、現在ベクトルグループで会社化している事業の立ち上げに携わらせてもらいました。1年目で事業の興し方について教えていただけたのは、とても勉強になりましたね。

新卒2年目で退職を決意するも、翌年全社営業MVPを獲得するまでに

ーそこから3・4年目で全社営業MVPを獲得されていますね。順風満帆なベクトル生活でしたか?

 いえ、全くそんなことはありません。
 実は、1年目で全然結果を出せずに挫折してしまい、2年目の終わりにベクトルを辞めようと思っていたんです。


ーなぜ転職を思いとどまったのですか?

 転職を決断したタイミングで、大学の先輩でもある三浦さん(現ベクトルグループ・ニューステクノロジー社代表)が中国の駐在からちょうど帰ってきて、一緒にご飯を食べる機会があったんです。そこで転職するというお話をしたときに、「新卒で選んだ会社で何も結果を残さないで辞めるって格好悪い」「そんなに営業に自信があるなら、俺が会社でナンバーワンにさせてやるよ」って言われて。確かに格好悪いなと思って、とりあえず1年、残ることにしました。三浦さんは、新卒2年目にしてベクトル北京支社の立ち上げを任された方だったので、そんな先輩の背中を見て、付いていきたいと思ったんです。やると決めたら、先輩から言われたことを全部聞こうと決意して、社会人3年目がスタートしました。そこからはとても大変でしたね。朝9時に出社してから、18時までずっと受話器を持ち続け、アポ電話を行う日々でした。このままでは、ナンバーワンは絶対取れないと思い、アポ候補リストは週末に作成。とにかくがむしゃらに営業をしていました。これが正しいと信じてやっていましたね。


ー若手の働き方に通ずる部分があるかもしれませんね。

 「これをやりたい!」と目標を持ってガツガツしている若手社員ってとても良いと思うのですが、僕と同じように、効率を最も重視する学生が多いのかなと思います。効率良くやりたいからこそ、入社直後から、希望の仕事をとことんやらせて欲しいという気持ちでしょうか。

 でもそれだけじゃなくて、やっぱりある程度、量をこなしていかないと質に転換していかないんです。それに気付くことができた経験は、僕にとってはとても大きかったなと思っています。最初から効率を求めすぎず、地道な積み重ねがあってこその結果というのが大きな学びでした。


ー入社9年目、今の桂さんから見た“PRとは”を教えてください。

 PRの在り方が、私たちの中でも、企業の中でも変わってきていると思います。僕が入社したころは、PRという手法が流行り始めた時期だったこともあり、企業の担当の方と話すと「PR(広報)ってそうやってやるんですね!」という反応が大部分を占めていました。まずはPR(広報)の概念を広めて、メディアでの露出をゴールに活動することが多かったなと思います。

 でも今ではもう、広報だけでなく、経営そのものにPRの観点を取りいれることは当たり前で、マストになっていると思うんです。だからこそ、知識を持っている担当者の方も多いと感じます。その中で、企業担当が当然知っていることをこれまで通りコンサルしていても何も価値を提供することは出来ません。僕たちは、これまでのPRだけではなくて、”マーケティング全体を理解した上でのPR”を提供していく必要があります。

“勇往邁進” であれ

ーどんな人がベクトルに向いていて一緒に働きたいと思いますか?

 学生はたいていの場合、まだ経験がないと思うんですね。企業に提案をするときには、まずどういう方向性でいくのか、なにをすべきなのか意見を出し合うブレスト会議をします。そこで意見を求められたときに、自分が思ったことをなかなか言えない子も多いと思うんですよ。「検討違いなことを言っているかも」「先輩の意見を否定することになるかな」「これ言ったら怒られるんじゃないかな」って。でも、そういう点を恐れずに発言できる人は活躍しますし、一緒に働きたいと思いますね。


ー新卒で意見をいうのは、なかなか勇気が要ることですね。

 ベクトルは、1年目も10年目も関係なく、良い意見であれば受け入れられる環境です。なので、1年目の企画が採用されたりすることもありますよ。そんなベクトルの環境や社風を活かして、飛び込むことができる人は出世しますし、いい社会人生活が待ってるだろうなと思いますね。

毎日刺激的で飽きない会社

ーベクトルの魅力を教えてください。

 魅力的な人が集まる集合体だなと思います。今、僕は社長という立場ですが、まだまだ学びたいと思う人たちがたくさんいて、9年経っても毎日が刺激的です。西江さんをはじめ、役員陣を筆頭に、皆が常に先をしっかり捉えているんですよね。それも1年後だけじゃなくて、3年後、5年後、10年後まで。Vector’s Rock(ベクトルグループの行動指針)に「波に乗る」という文言がありますが、早めに波を見つけて上手く乗っていく点がすごいと思いますね。僕が今まだ想像もついていないアイデアがどんどん生まれていく会社だと思います。

 あとは、ベクトルって、ひとりひとりが尖っていて、個で何か成果を出すというイメージが結構強いと思うんですけど、実は仲間思いな人がとても多い。そこもベクトルの最大の魅力です。一緒に肩を組んで、企業の課題を突破していくというのがベクトルのスタイルかなと思います。悩みがあれば、上の人が熱心に話を聞いて、手を差し伸べてくれる印象がありますね。


ーそんな環境で働く9年目社長。桂さんのような社員を目指す人も多いのではないでしょうか。
 ご自身の強み・タイプを一言で表すとしたらなんですか?


 猪突猛進タイプですかね。バランスは決して良くない方ですが、これをしたいと思ったら突っ走る力はあるだろうなと思います。やると決めたことはあまり変えない。頑固なところもありますけどね。

ふたつ選択肢があったら、必ず“辛いほう”を選ぶ

ーそんな桂さんが心掛けていることはなんですか?

 選択肢があるときに、こうすると決めているマイルールが3つあります。自分の中で最初に選んでいない方を選ぶこと、辛い方を選ぶこと、みんなが選んでいない方を選ぶことです。「水は低きに流れる」という言葉があるように、普通の人は自然と水が低い方に流れていくように、安易な方に流れてしまいますよね。僕はなるべくその逆を引こうという意識で動いています。


ー桂さんの目標を教えてください。

 これまでのベクトルがそうであったように、どんどんチャレンジしていく、若い人たちを後押して、個性を潰さない会社であり続けたいなと思いますね。自分自身もそういう環境を作っていこうと思っています。最も理想的な形は、社長の周りにいる社員がどんどん成長して、社長を追い越していくような組織です。


ー最後にベクトルを志望する学生さんに向けてメッセージをお願いします。
 
 年齢関係なく、手を挙げたら機会をくれるような企業は、東証プライム上場の企業の中でもなかなかないと思っています。それがベクトルらしさです。

 3年目で部長になる人だっていますし、僕みたいに8年目で社長になれることも。

 広告・PR業界は「これ!」という正解が決まりきっている業界ではないので、自分でどんどん切り開いていきたい人には1番いい会社ではないかと思います。